painter song

「Painter Song」

(333mm×242mm 水彩紙/2017年制作)

 

「Painter Song」の作品の舞台は、「記憶の街」です。

自分にとって思い出の場所、思い出のお店を

一つ一つ記憶の中から拾い上げてつなげて、街にしてみました。

 

学校や家庭の中に、居場所がなかなか見つけられなかった自分にとって

街で出会った個性的でちょっと変わった大人たちは

先生であり、年の離れた友達でした。

 

ギターの弾き方も、洋服の選び方も、音楽も、コーヒーやお酒のたしなみ方も

たくさんのちょっと変わった大人たちが教えてくれました。

 

共通していたのは、みな音楽を極端なくらいに愛していたっていうことで

音楽が好きだっていう気持ちさえあれば、みなウェルカムでした。

 

自分がどこの誰かなんて関係なく、ただ音楽が好きだっていうことが

パスポートみたいに街のあちこちの扉を開けてくれました。

 

あれからだいぶ時間が経って、ふと振り返った時に

今の自分っていう存在は、きっとそういう今まで出会ってきた

たくさんの誰かからもらった宝物でできてて、

それがミックスされて、今の自分になっているんじゃないかなって思ったんです。

 

あの頃の自分みたいな誰かに、自分の作品がその役目を果たせていたら嬉しいんですけど。

過去から未来へ、宝物を手渡していく、

そんなイメージを魔法のペンに託して、このストーリーを描いてみました。

(※↓のMusic Videoを見てね)

 

物語の最後に、主人公のペインターの「ゆーくん」が ビーチで拾ったボトルの中に入っている手紙には、

「Follow Your Heart(自分の心を信じて進め)」と記されていました。

 

きっと、どこかのちょっと変わった大人が

未来に向かって放流させたボトルだと思うんですけど。

 

え、私じゃないですよ!

多分、いつかのYou(あなた)なんじゃないですかね。

 

マジカルマジカル魔法のパステル。

子供の心で見れば見えるのさ。

どんなに遠く離れていても、心はすぐ側。

 

マジカルマジカル魔法のペンシル。

大人をお休みすれば見えるのさ。

いますぐ電話が来るおまじない。

心をつなぐよ。

 

雨のち晴れのち雨のち晴れDont’worry

雨のち晴れのち雨のち晴れBe Happy

 

ほどけないように魔法をかけよう。

虹をかけるように心をつなぐよ。

魔法のペンで笑顔は咲くよ。

いつだって心のままに描こう。

 

(作詞:motocchi & 小林未季