Bird’s space time mail service

バードの時空便

(333mm×242mm 水彩紙/2021年制作)

 

 

 

自分を導いているのは、未来の自分なんじゃないかなって、ときどき思うんです。

 

人生の分岐点になるようなポイント・ポイントで

時空を超えて未来の自分から、メッセージが届けられている。

それとは分からないように、未来からの助けがそっとやって来ている。

 

ちょっと、妄想しすぎですかね?(笑)

 

でもSF映画の世界だと、結構そういう話って、描かれているんですよね。

「インター・ステラー」とか「テネット」とか。

私が好きなクリストファー・ノーラン監督の作品には

そういう設定のものが多いですね。

 

ちなみに、私が一番好きなSF映画は

「バック・トゥ・ ザ ・フューチャー」なんですけど

あれもまさに、未来から過去の自分を助けに行く話ですよね。

 

そしてこの並びに置くのは、なかなか勇気が入りますけど

私が書いた「アイオカ・アイランド・ストーリー」も

そういう話だったりします。

 

 

宇宙の誕生以来、一本の道のように

過去から未来に、まっすぐに進んでいて

時計で、カチコチ計測できるものが「時間」。

 

っていうのが、まー、大人の常識的な感覚だと思うんですけど

体感的には、ちょっと違うんじゃないかなっていうのが

子供の頃からずっとあったんですよね。

 

だって、楽しい時間はあっという間にすぎて行くし

寄り道して、すごい時間がたってしまったかと思って慌てたら

意外と少しの時間しか過ぎていなかったり。

わずかな仮眠時間でも、普通に眠るより

ずっと長い夢を見て起きることがあったり。

 

体感と時計のずれって、けっこうある気がするんですよね。

心の状態とシュチュエーションで、伸びたり縮んだり。

 

そうそう。ふっと、懐かしい思い出を回想している時って

少しだけ、今の時空からふわっと旅立って

記憶を通じて、過去の時空につながってる感じがしないですか?

 

思い出の中にある

懐かしい手触りや、匂いや、流れていた音楽や、空気の感じや

あの頃の仲間の笑顔を回想する時

今の時間の流れ方までも、ちょっと変化している気がするんです。

 

 

私たちは生まれながらにして、タイムトラベラーなのかもしれません。

記憶の扉を通して、時を駆ける能力を実は持っていて

未来の世界では、もっと自由にその力を使っているのかも。

 

なんて、ちょっと妄想しすぎましたね。(笑)

 

 

でも、振り返って見たときに

運命としか言いようがない出来事ってあるし

そこに至る選択って

不思議なくらい、必然なものに感じるじゃないですか。

 

そこには未来の自分からのメッセージが

隠されている気が、やっぱりしちゃうんですよね。

 

きっと未来の自分は、今の自分の味方で

自分が知らないところで、助けに来てくれてる。

 

そう思ったら、ちょっと心強いし

未来に向かって、自分の背中を

自分でポンっと押せる気がするんですよね。

 

 

 

今日も読んでくれてありがとう。

この記事を読んでくれてる、心の形が似ている仲間たちの元に

穏やかな時間が訪れますように。