marguerite love

マーガレット・ラブ

(530mm×410mm P10キャンバス/2021年制作)

 

 

マーガレットの花言葉って知ってますか?

 

(突然、知ったかぶってすいません、、、ええ、私も調べて初めて知った次第です。。笑)

 

「秘めたる愛」なんです。

あんなに可憐な小さな白い花なのに、ちょっぴり大人な雰囲気の花言葉なんですよね。

 

 

インターネットや、SNSが発達した今の時代って

なんでも明け透けに、語られすぎているなって、個人的には感じています。

 

知らなくていいことまで、知ることができてしまったり。

ウェブ上に表れているものが

その人の全てのように、思い込んでしまったり。

舞台裏を見せることさえも

コンテンツ製作の手法になってたりもするので、余計になんですけどね。

 

 

「行間を読む」っていう感覚が、かつての世界にはあったと思うんです。

 

 

語られなかったことの方に、想いを寄せたり。

想像力を働かせて、余白の中にこそ、その人の胸の内を読み取っていた

そういう時代からすると

今の世の中は、反射的で直接的な表現に、あまりにも傾いてしまっている気がします。

 

もっとじっくり、考えてもいいし

もっとじっくり、味わってもいいんじゃないかなって、思いますね。

 

そういう意味では、現代に暮らす私たちは

知らず知らずの間に、

時間をかけて味わうってことが

苦手になってしまっているんでしょうね。

 

でも、言葉になるまでに、時間がかかる想いもあるし

心の中で、ろ過する時間が必要な想いもありますからね。

そして、その時間の中にこそ

人間らしい味わいが、宿っているんじゃないかなって思います。

 

 

時代のスピード感に急き立てられずに

じっくり自分の想いと向き合うことは

とても素敵なことなんじゃないかなって、私は思います。

 

自分の心にピントを合わせること。

胸の内に「秘めた想い」を、時間をかけてあたためて

やがて夢に変えて、花開かせること。

それができる人を尊敬しているし、自分もそうありたいなって思います。

 

マーガレットがあんなに可憐な姿の中に

「秘めたる愛」を持っているように。

みんなそれぞれの大切な物語を生きていて

語りえない、いろんな想いもそこにはある。

 

そういう視点を忘れずに、暮らして行きたいなって思います。

 

 

この記事を読んでくれてる、心のかたちが似てるみんなが

明日も自分らしく笑えますように。